福井県の敦賀原発で事故が起きたことを想定した住民の避難訓練が、周辺の滋賀県長浜市などで行われました。<br />訓練は、福井県の若狭湾沖の地震で敦賀原発が被害を受け、放射性物質が漏れ出したという想定で、周辺の滋賀県と長浜市それに高島市が合同で行いました。<br />このうち原発から30キロの圏内にある長浜市木之本町では、午前7時45分に訓練が開始され防災行政無線を通じて避難指示を受けたおよそ130人の住民が集会所などに避難しました。<br />また、トンネルが崩れて陸路での移動が困難になったことを想定し、う回するため船でびわ湖を渡る訓練も行われ、住民たちは放射性物質が皮膚に付着しないようマスクなどをして船に乗り込んでいました。<br />また、北陸自動車道の長浜インターチェンジでは、バスで避難していた住民たちが放射性物質が付着していないかどうかを調べるスクリーニングという検査を受けました。<br />参加した61歳の男性は、「こうした訓練はいざというとき役に立つと思います。実際に避難する際に、バスや車を使って移動できるかどうかがもっとも不安です」と話していました。